これまでやってきたこと。
みなさん、ナマステ。
前回の更新から、早6ヶ月。ごめんなさい。
これまで行なってきたことを、だいぶ遅れながらですが、書いていきます。
これまで書いてきた配管図については、ほとんど出来上がって、一度印刷を行なってサミティのラインマン(配管工と間欠給水の際にバルブ操作を行う方)たちに確認をしてもらう作業のみという感じです。
ただ、僕の任地には大判のプロッターなどないので、大きな街まで行かなければなりません…
今日は、水圧についての考え方について。
ネパールでは、菅材質がGI(新設は、ソケット、更新は溶接)、DI(地方ではほとんど使われていない)、HDPE(日本のPE管みたいなもの、接続は熱したプレートに管を接して暖めた後に、手で接続を行う)が主に使われています。最近は主にHDPE管が使われていますが、このHDPE管には水圧によって種類があります。
ですが、図面を作るためにこちらのラインマンと一緒に管路位置の調査のために歩いている時に、明らかにさっきまで歩いていたところより低いところを歩いている時に、さっき歩いていたところにあったパイプよりも低い耐水圧のパイプが敷設してありました。
なので、なんでこの種類のパイプを敷設したのと聞くと、わからないとの返事が。
その場所は、高低差からの水圧だけでいくと2.0MPaを超えるところ。逆にすごいですが。笑
そして、ネパール人は、水圧のことをフォースと言います。なので、彼らにとっては、フォースは強い方がいいみたいな考えがあります。
なので、そもそも配水時にどの程度の水圧になるのか、彼らに少なくとも今かかっている水圧に耐えうる材質の管材を敷設しないといけないということを教えようと水圧測定をはじめました。
でもネパールには日本の様に、タップで水圧測定をする様な道具も、減圧弁のコックについている様な便利な弁もありません。
ということで、作ってみました。
これで水圧測定をした結果が以下になります。している模様は、こんな感じです。
あ。そういえば、髪を切りました。
四角の中の数字は、配水池からの標高差、ポイントデータの色はハウスコネクションを取っている管路ごとに色を変えています。あ。ちなみに自分でGISを使って作った管路データに載せました。
標高は同じでも、口径が落ちるだけでこんなに水圧が落ちるのかとわかりました。
普通は標高差から、管材を選定しますが、こちらは実際にかかる水圧ですら満たしていない管材を敷設しています。漏水はちらほら見受けられますが。
でもこれは施工不良が原因なものです。それについてはまた書こうかと思います。
ではまた。